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NordLink

ノルウェーとドイツを接続する国際連系線で、欧州における再生可能エネルギーの安定した大規模統合と融通を拡大

NordLink国際連系線は、ノルウェーとドイツの電力系統を初めて直接接続し、両国の風力、太陽光、および水力発電などの再生可能エネルギーの融通を可能にします。 また、この連系線は、再生可能エネルギーによる発電が増加する欧州において強力な電力網を構築するというビジョンもサポートしています。 ドイツで発電された風力や太陽光による余剰電力をノルウェーに融通し、逆にノルウェーの水力発電による電力をドイツに送電することが可能となるため、両国のエネルギー安全保障の向上と送電網の統合を後押しします。

NordLinkは、双極構成直流電圧525kVおよび送電容量1,400MWを実現する世界初のHVDC Light® 自励式変換設備であり、従来のシステムと比較して送電容量が倍増し、電力系統全体の信頼性と稼働率向上に貢献しています。

NordLinkは、約560kmのケーブルと、約60kmの架空送電線による、世界最長のVSCケーブルだけでなく、欧州最長のHVDC系統連系であり、ノルウェーとドイツを初めて直接接続する系統連系です。

この中には、日立エナジーが1990年代に市場投入したHVDC Light®と呼ばれる最先端の自励式変換器(VSC技術)を用いた2カ所の1,400 MW ±525 kV 交直変換所の設計、製造、供給、および稼働が含まれています。 1カ所のHVDC交直変換所は、ノルウェー南部のトンスタ近くに設置され、もう1カ所は、ドイツ北部のヴィルスター近くに設置されています。

2015年、日立エナジーは、ノルウェーの国営電機送電および配電会社であるStatnett社、オランダの国営送電会社であるTenneT社、およびドイツのKfW(復興金融公庫)で構成される共同事業体からプロジェクトを受注しました。

Map for NordLink project, from Tonstad in Norway to Wilster in Germany
主なデータ
稼働年: 2020
構成: 双極構成
送電容量: 1400 MW
直流電圧: ±500 kV
用途: 国際連系線