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日立ABBパワーグリッド社が、配電網の自動化を支援する 従来製品と比べて小型化を実現したデジタル信号変換器「RTU530」の提供を開始
信頼性の高い運用を可能にし、配電網の近代化、安定性の向上を支援
日立ABBパワーグリッド社(CEO:Claudio Facchin(クラウディオ・ファキン))は、このたび、配電事業者やガス、上下水道事業者をはじめとした、社会インフラ分野のお客さま向けに、送配電設備の状態をデジタル情報に変換し、監視制御システムへ伝送する装置であるデジタル信号変換器(リモートターミナルユニット)の最新機種「RTU530」の提供を開始します。RTU530は、当社のリモートターミナルユニット「RTU500シリーズ」の最新機種で、国際的に広く参照されているドイツ工業規格(DIN)*1のフォームファクタ*2に沿った、従来製品より小型のリモートターミナルユニットです。また、DINレール*3を実装した制御盤などへの取り付けが容易に行えるほか、高度なデジタル機能により信頼性の高い運用を実現し、配電網の近代化や安全性の確保を支援します。
RTU530は、通信のセキュリティ保護や暗号化、セキュリティログの取得などの高度なセキュリティ機能や主電源からバックアップ電源への自動切替を行う自動転送システム、配電網の障害を検知し、障害のある機器やケーブルを切り分け、障害のないエリア内の電力供給を自動で復旧する機能を搭載しています。また、これらの自動化機能によりケーブルや変圧器等の機器の過負荷や発熱を防ぐことが可能です。加えて、当社のネットワーク管理システム「Fleet Management」を搭載しており、遠隔地に設置された多数のリモートターミナルユニットを、中心となる一つの拠点から遠隔で監視、管理、保守できるため、業務効率を大幅に向上できます。
日立ABBパワーグリッド社のグリッドオートメーションビジネスユニット・オートメーション&コミュニケーション事業グローバル・プロダクト責任者のClaus Vetter(クラウス・ヴェター)は、「エネルギー市場は大きく変化しており、電力網は複雑さが増しています。お客さまは、こうした変化に対応し電力網の高度化を迅速に進めています。RTU530には幅広い機能が搭載されており、単一機能の装置と比較して総所有コストの削減と製品の品質向上を実現しています。当社は、RTU530の提供によりお客さまの配電網のデジタル化を支援します。」と述べています。
当社は、世界有数のリモートターミナルユニットのサプライヤーの一つであり、世界中で15万台以上のリモートターミナルユニットを社会インフラ分野のお客さまに納入しています。今回、ドイツ工業規格(DIN)のフォームファクタに沿った製品を開発したことで、将来の機能拡張が容易になりました。
当社は、今後も高度なデジタル技術の提供によりお客さまの配電網の近代化に貢献していきます。
* 1 ドイツ規格協会(Deutsches Institut für Normung)が制定する、ドイツの国家規格。ドイツ国内のみならず、国際的に広く参照される規格でもある。
* 2 コンピューティングにおける主要システム部品の物理的寸法を指定したもの。
* 3 制御装置を制御盤内に取り付ける際、一般的に利用されている、ドイツ工業規格に沿った金属製のレール。
■日立ABBパワーグリッド社について
日立ABBパワーグリッド社は、日立とABB社で合わせて約250年の歴史を持つグローバルテクノロジーリーダーであり、90カ国で約36,000人の従業員を擁しています。スイス・チューリッヒに本社を置き、エネルギー、インダストリー、インフラ産業のバリューチェーンに加えて、モビリティ、スマートシティ、蓄電やデータセンターなどの新分野にも事業を展開しています。日立ABBパワーグリッド社は、グローバルトップの導入実績やフットプリントを生かし、お客さまの社会的価値、環境価値、経済価値のバランスを向上させます。また、より強じん、よりスマート、よりクリーンなグリッドを実現するためのパートナーとして、革新的なデジタル技術により“Powering Good for Sustainable Energy”を実現していきます。
詳しくは、ウェブサイト(https://hitachienergy.com/jp/ja/)をご覧ください。
■日立グループ パワーグリッドポータルサイト
https://www.hitachi.co.jp/products/energy/pg/