日立エナジーは、デンマークの世界的なエネルギー企業であるオーステッドから、英国東海岸から120km以上離れたホーンシー3洋上風力発電所向けに排出ガスを出さない送電を行う高圧直流送電(HVDC)システム2基を受注しました。
発電容量は、英国の約300万世帯分の電力需要を満たす2.85GW以上で、約700m2キロメートル*に200基以上の風力タービンを設置し、洋上風力発電所としては世界最大級となります。このプロジェクトは、2030年までに最大50GWの洋上風力発電容量を調達するという 英国のエネルギー安全保障戦略への重要な一歩となります。
当社は、ホーンシー1とホーンシー2の系統接続でオーステッドをサポートしてきましたが、ホーンシー3においては、ホーンシープロジェクトでは初めてのHVDCアプリケーションを使用するフェーズとなります。
洋上プラットフォームを含むHVDCシステム全体は、アイベルとのパートナーシップにより提供されます。当社は、HVDC Light®変換システム2基を提供し、アイベルはHVDC変換所のプラットフォーム2基を納入する予定です。このプラットフォームは、先進的な制御・保護システムであるMACH™を含む日立エナジーのモジュール式HVDCシステムをベースにしています。HVDCオフショア市場の成長と複雑化に伴い、当社は今後もお客さまやパートナーとともに、より柔軟な未来のオフショアグリッドを実現するためのソリューションを開発していきます。
当社は、海底ケーブルで送電するために交流電力を直流に変換し、陸上の送電網に接続するために交流に再変換するHVDC変換所4基を提供します。このうち2基は洋上プラットフォーム、2基は陸上送電網の接続部に設置される予定です。
主なデータ | |
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稼働年 |
2027 |
構成 |
HVDC変換技術 |
送電容量 |
2.85 GW (wind farm capacity) |
直流電圧 |
± 320 kV |
用途 |
洋上風力接続 |