Emera社傘下のNSP Maritime Link社は、ニューファンドランド島と北米を電力連系する初めてのプロジェクトに、日立エナジーとそのHVDC Light® を選定しました。
Maritimeリンクは、カナダのニューファンドランド島およびラブラドール州で発電されたクリーンな再生可能エネルギーをノバスコシア州の北米電力網へ送電する500 MWの高圧直流送電(HVDC)リンクです。 また、日立エナジーのHVDC Light®ソリューションは連系により既存交流系統の安定化にも貢献できるため、ノバスコシア州は、より多くの再生可能エネルギーと統合し、カナダの炭素排出削減の取り組みを支援します。
HVDC Light® Maritimeリンクは、自励式HVDCとして世界で初めてフル双極構成を採用しました。双極構成はシステムの可用性を向上させます。交直変換所は、HVDCリンクの頭脳として作用する高度な保護制御システム(MACH:Modular Advanced Control for HVDC)を備えています。 システムを監視、制御、および保護し、数千もの運用を管理することにより、電力の信頼性を確保します。 また、その高度な系統事故時の制御機能および遠隔制御機能は、雷撃などの予期しない障害からリンクを保護し、ニューファンドランド島の系統のレジリエンスを向上するために役立っています。
このプロジェクトの範囲には、±200 kV HVDCリンク向けの2カ所の交直変換所に加え、ニューファンドランド島における2カ所の 230 kV AC変電所、ノバスコシア州における1カ所の345 kV AC、および2カ所のケーブルヘッドステーションが含まれています。
主なデータ | |
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稼働年: | 2017 |
構成: | 双極構成 |
送電容量: | 500 MW |
直流電圧: | ±200 kV |
用途: | 遠隔発電接続、電力網相互接続、HVDC向け架空送電線 |