North Seaリンクは、ノルウェーと英国の電力系統をつなぎ、2国間の電力供給の信頼性と社会経済的利益を向上させます。
Statnett社 とNational Grid社向けに建設された送電容量1,400MWのNorth Seaリンクは、世界最長の海底リンクで、ノルウェーと英国を初めて相互接続する系統連系設備です。最先端のHVDC Light®技術を使用してノルウェーと英国をつなぐことにより、以下のような利点をもたらします。
- 両国の電力供給の信頼性と安定性が向上
- 国内外の再生可能エネルギーおよび気候変動の目標を達成するための機会が向上
- 送電容量の増加が電力取引と経済成長を促進
このNorth Seaリンクでは、たとえば、英国で風力発電量が多く電力需要が少ない場合、英国から電力を送りノルウェーの水力発電所の貯水池に水を溜めます。英国での電力需要が高く、風力発電量が少ない場合、ノルウェーから低炭素の電力を供給し、英国の電力供給の安定化に寄与します。 また、両国の電力取引と電力価格の調整を促します。
日立エナジーは、プロジェクトの一環として、連系するAC系統を安定化させる複数の先進的な機能を備えた自励式変換器(VSC技術)に基づくHVDC Light®を使用して、515 kVの1,400 MW変換設備2基を設計、製造、供給しました。 変換設備は、720kmの系統連系の両端に設置されています。1つは、英国のブライス、もう1つは、ノルウェーのクヴィルダルです。
主なデータ | |
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稼働年: | 2021 |
構成: | 双極構成 |
送電容量: | 1400 MW |
直流電圧: | ±515 kV |
用途: |
電力系統の相互接続 |