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日立ABBパワーグリッド社がカーボンニュートラルの実現を支援する サービス・ソリューション「EconiQ™」を販売
日立ABBパワーグリッド社(CEO:Claudio Facchin(クラウディオ・ファキン))は、脱炭素化社会に向けて、カーボンニュートラルの実現を支援する製品・サービス・ソリューションパッケージである「EconiQ™」を発売します。EconiQは、代替フロン等3ガスの一つとされているSF6ガス(六フッ化硫黄ガス)を使用しない高電圧開閉装置やその保守サービスをはじめとした、環境効率の高い製品・サービス・ソリューションパッケージです。エネルギー効率の向上や使用する材料による気候変動影響の低減など、持続可能性を重視した設計により、当社の従来製品・サービスに比べてCO2換算排出量を半減*1させるなど、優れた環境性能を実現しています。
SF6ガスは、フロンガスの代わりとなるオゾン層を破壊しない代替フロンとして開発され、1960年代から優れた絶縁性能や消弧性能が求められる電気や電子機器分野で用いられてきました。エネルギー分野においては、電力会社、鉄道事業者、工場の変電所などに設置・使用されているガス変圧器、ガス遮断器、ガス絶縁開閉装置(GIS)などに内蔵されています。しかし、地球温暖化係数 (GWP)が高い強力な温室効果ガスであることから、代替ガスへの置き換えが進められています。
一方でエネルギーシステムには、カーボンニュートラルを達成するために、エネルギーロスを減らし、効率を高めるとともに、再生可能エネルギーなど出力が変動する電源によってもたらされる難しさを、デジタル技術を駆使したソリューションとして解決することが求められています。
当社ではSF6に代わる環境効率の高いガスを用いた高電圧機器の開発を進めており、2015年には、スイスのチューリッヒで世界初の代替混合ガスを用いた170kVGISの稼動に成功しています。
また、本日、当社は、SF6ガスに比べて地球温暖化への影響を大幅に削減することができるフルオロニトリルをベースとした混合ガスの使用に関するクロスライセンス契約の合意について発表しました。これにより、環境効率の高い業界標準のソリューションの拡大を加速します。
日立ABBパワーグリッド社のCEOであるクラウディオ・ファキンは、「お客さまやパートナーと協力して、持続可能なエネルギーの未来に向けた移行を加速するための革新的なソリューションを共同開発しています。カーボンニュートラルなエネルギーシステムへの移行には、EconiQのような先駆的な技術がこれまで以上に必要とされています。」と述べています。
EconiQは、高電圧開閉装置以外の分野における製品や保守サービスへの適用に加えて、カーボンニュートラルな未来に大きく貢献する環境効率の高いソリューションパッケージとして提案します。例えば、製品が生産されてから廃棄されるまでの間に環境に与える影響や負荷を評価する手法であるライフサイクルアセスメントを用いて、エネルギー効率を含むカーボンフットプリント、材料の循環利用、エネルギー効率、人間の健康と安全に対するリスクなどを評価したシステムを提供していきます。
* 1ライフサイクルアセスメントを使用して分析したもの
■日立ABBパワーグリッド社について
日立ABBパワーグリッド社は、日立とABB社で合わせて約250年の歴史を持つグローバルテクノロジーリーダーであり、90カ国で約36,000人の従業員を擁しています。スイス・チューリッヒに本社を置き、エネルギー、インダストリー、インフラ産業のバリューチェーンに加えて、モビリティ、スマートシティ、蓄電やデータセンターなどの新分野にも事業を展開しています。日立ABBパワーグリッド社は、グローバルトップの導入実績やフットプリントを生かし、お客さまの社会的価値、環境価値、経済価値のバランスを向上させます。また、より強じん、よりスマート、よりクリーンなグリッドを実現するためのパートナーとして、革新的なデジタル技術により“Powering Good for Sustainable Energy”を実現していきます。
詳しくは、ウェブサイト(https://hitachienergy.com/jp/ja/)をご覧ください。
■日立グループ パワーグリッドポータルサイト
https://www.hitachi.co.jp/products/energy/pg/