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日立エナジーが、フランス・スペイン間初の海底電力連系プロジェクト向けに 4基のHVDC変換所を受注
スペインとフランスの間に位置するビスケー湾
HVDC 連系により、電力供給の安定性と品質を向上しCO2排出量ゼロの電力活用を支援
日立エナジーは、スペインの送電事業者Red Eléctrica(レッド・エレクトリカ)とフランスの送電事業者RTE*1が設立した合弁会社Inelfe(イネルフェ)*2から、イベリア半島の北岸からフランス西岸に面するビスケー湾に敷設される海底ケーブルでフランスとスペインを相互連系するプロジェクト向けに、自励式HVDC変換所4基を受注しました。この400km以上にわたる連系システムは、200万世帯以上の電力需要に相当する*3最大2,000MWの電力を400kVの電圧で効率的に送電します。
本プロジェクトは、欧州のインフラ開発における共通利益プロジェクト(PCI*4)として認定されており、二国間における電力供給の安定性と品質を向上します*5。また、効率的なエネルギーシステムを構築することで、CO2排出量ゼロの電力の活用を進めるとともに、両国そして欧州の他の地域の消費者に経済的なメリットをもたらします。ビスケー湾の相互連系は2本のHVDC連系線で構成され、それぞれの両端に変換所が設置されます。また、連系ケーブルの大部分は海底に敷設されますが、水深の深いカップブルトン峡谷を避けるため、一部のケーブルは陸地に設置されます。
ビスケー湾の相互連系ルート
日立エナジーのグリッドインテグレーションビジネスユニット担当役員であるニクラス・パーソンは、「相互連系が増えていく欧州の電力網において、国境や海を越える相互連系は不可欠です。イネルフェは、フランスとスペインにおける持続可能な社会の実現を加速するとともに、欧州における電力供給の安定性と品質の向上をめざしています。当社はイネルフェの取り組みに、先駆的なHVDC技術を通じて貢献します。」と述べています。
イネルフェは、2008年にスペインとフランスの政府が締結したサラゴサ協定に基づき、両国間の相互連系を強化することを目的に設立されました。2015年に稼働した連系システムでは、フランスとスペイン間の連系容量が1,400MWから2,800MWへと倍増しました*6。今回のビスケー湾の連系により、連系容量は5,000MWに達します。
日立エナジーは、変革とコラボレーションを通じ、喫緊の課題であるクリーンエネルギーへの転換に貢献すべく、フランスの建設会社VINCI(ヴィンチ)と本プロジェクトにおいて協力します。両社は、エンジニアリングと技術、そして変換所の建設を通して、プロジェクトに最高クラスのソリューションを提供します。
■日立エナジーのHVDCについて
日立エナジーのHVDCソリューションは、HVDC変換バルブおよびデジタル制御プラットフォームMACHTM*7、変換用変圧器、高電圧開閉装置、システム調査、設計・エンジニアリング、供給、据付管理、試運転に関する世界トップレベルの専門知識を結集したものです。
HVDC Light🄬は、日立エナジーが開発した変換技術で、変換所がコンパクトかつ電力損失が極めて低いという特長を有しており、各国送電網の相互連系、再生可能エネルギーの連系、陸上から洋上への電力供給など、多くの場面で活用されています。また、送電線設置のための用地確保が困難な都市部においても、大容量かつ高品質な電力供給を可能とします。
日立エナジーは、約70年前に商用HVDC技術を開発し、以来、世界のHVDCプロジェクトの半分以上を納入してきました。
日立エナジーは、持続可能なエネルギーの未来へ向けた取り組みを加速する、グローバルな技術リーダーです。さまざまな分野のお客さまに、バリューチェーン全体にわたる革新的なソリューションとサービスを提供するとともに、お客さまやパートナーとの協創により、カーボンニュートラル実現に向けたエネルギー転換に必要な、デジタル技術を活用した変革を実現します。日立エナジーは、社会価値、環境価値、経済価値のバランスを取りながら、世界でより持続可能、より柔軟、より安心・安全なエネルギーシステムを構築する取り組みを進めています。スイス・チューリッヒに本社を置き、全世界90カ国に約40,000人の従業員を擁しており、140カ国以上の導入実績と、1兆円を超える事業規模を有しています。
詳しくは、ウェブサイト(https://www.hitachienergy.com/jp/ja)をご覧ください。
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日立は、データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する社会イノベーション事業を推進しています。お客さまのDXを支援する「デジタルシステム&サービス」、エネルギーや鉄道で脱炭素社会の実現に貢献する「グリーンエナジー&モビリティ」、幅広い産業でプロダクトをデジタルでつなぎソリューションを提供する「コネクティブインダストリーズ」の事業体制のもと、ITやOT(制御・運用技術)、プロダクトを活用するLumadaソリューションを通じてお客さまや社会の課題を解決します。デジタル、グリーン、イノベーションを原動力に、お客さまとの協創で成長をめざします。2022年度(2023年3月期)の連結売上収益は10兆8,811億円、2023年3月末時点で連結子会社は696社、全世界で約32万人の従業員を擁しています。
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