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日立エナジーが、電力変換・制御ソリューションサプライヤー スペイン・eksエナジーを買収
日立エナジーが、米国のバッテリー蓄電システムプロバイダー大手Powin LLC (パーウィン)と、同社の子会社で電力変換・制御ソリューションサプライヤーであるスペイン・eks Energy (eksエナジー)の株式の過半数を取得する契約を締結しました。eksエナジーは、バッテリー蓄電システムや再生可能エネルギーの系統連系向けにパワーコンディショナーなどの電力変換装置や制御ソリューションを提供する企業です。
再生可能エネルギーの拡大が世界で進む中、バッテリー蓄電システムの需要は急増し続けており、2030年にかけて毎年20%以上の成長が見込まれています*1。日立エナジーは、今回eksエナジーを買収することにより、自社の自動化技術、ソフトウェア、システムインテグレーション能力に、eksエナジーが有する高度な電力変換・制御ソリューションを組み合わせ、再生可能エネルギーおよびバッテリー蓄電システム市場における先駆的な技術プロバイダーとしての地位をさらに強固にすることができます。
また、日立エナジーは、eksエナジーの一部株式を保持するパーウィンと戦略的なパートナーシップの確立について合意しました。今後両社は、双方の強みを生かして次世代のバッテリー蓄電システム向けの電力変換装置の開発をめざします。
*1 1H 2023 Energy Storage Market Outlook | BloombergNEF (bnef.com) (英語サイト)
日立エナジーのグリッドオートメーションビジネスユニット担当役員であるマッシモ・ダニエリは、「日立エナジーは、30年以上にわたりバッテリー蓄電システムおよびマイクログリッド分野で革新を起こしてきました。この戦略的買収は、お客さまに最も先進的で実績のあるソリューションを提供するという当社の継続的なコミットメントを示しています。バッテリー蓄電システムのシステムインテグレーターをはじめとする市場関係者が最高クラスの制御・デジタル機能を有するエネルギーソリューションを求めていることは明白です。再生可能エネルギー拡大や電化のニーズがこれまで以上に高まっていることにともない、新たなアプリケーションやユースケースが日々登場しています。eksエナジーは北米と欧州において豊富な実績があり、パーウィンのもとでグローバル展開をさらに拡大してきました。今回eksエナジーが日立エナジーのポートフォリオに加わったことで、当社は世界で急成長するバッテリー蓄電システム市場のニーズに対し迅速かつ大規模な対応ができるようになります。」と述べています。
パーウィンのCEOであるジェフ・ウォーターは、「パーウィンは、eksエナジーとのこれまでの取り組みを誇りに思っています。例えば、世界最大規模のバッテリー蓄電システムプロジェクトWaratah Super Battery (WSB)では、eksエナジーの卓越した電力変換システムがオーストラリアの送電事業者の高い性能基準を満たすことができました。日立エナジーによる今回の戦略的な投資は、バッテリー蓄電システム産業において重要なマイルストーンであり、日立エナジー、パーウィン、そしてeksエナジーがグローバルにおける新たな機会創出および新規・既存のお客さまへのより良い支援の提供に向けて、それぞれの強みを生かして取り組むことを可能にします。今後もeksエナジーおよび日立エナジーと協力して、WSBのようなプロジェクトに世界中で取り組んでいくことを楽しみにしています。」と述べています。
パーウィンはeksエナジーの少数株主として、eksエナジーおよび日立エナジーとの継続的なパートナーシップにより、革新的な蓄電ソリューションの開発に取り組んでいきます。
なお、今回の買収にあたっては、Nomura Greentech (ノムラ・グリーンテック)がファイナンシャルアドバイザーとして、Shearman & Sterling (シャーマン アンド スターリング)が法務アドバイザーとして日立エナジーを支援しました。
日立エナジーのポートフォリオにeksエナジーが加わったことは、「日立エナジー2030」成長戦略*2への取り組みが加速していることを示しています。当社は今回の買収を通してデジタル、パワーエレクトロニクス、サービスを含むグリッドエッジソリューションを拡充し、中核であるパワーグリッド事業を継続的に強化していくとともに、より持続可能、より柔軟、より安心・安全なエネルギーシステムの実現に貢献していきます。
日立エナジーは、持続可能なエネルギーの未来へ向けた取り組みを加速する、グローバルな技術リーダーです。さまざまな分野のお客さまに、バリューチェーン全体にわたる革新的なソリューションとサービスを提供するとともに、お客さまやパートナーとの協創により、カーボンニュートラル実現に向けたエネルギー転換に必要な、デジタル技術を活用した変革を実現します。日立エナジーは、社会価値、環境価値、経済価値のバランスを取りながら、世界でより持続可能、より柔軟、より安心・安全なエネルギーシステムを構築する取り組みを進めています。スイス・チューリッヒに本社を置き、全世界90カ国に約40,000人の従業員を擁しており、140カ国以上の導入実績と、1兆円を超える事業規模を有しています。
詳しくは、ウェブサイト(https://www.hitachienergy.com/jp/ja)をご覧ください。
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日立は、データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する社会イノベーション事業を推進しています。お客さまのDXを支援する「デジタルシステム&サービス」、エネルギーや鉄道で脱炭素社会の実現に貢献する「グリーンエナジー&モビリティ」、幅広い産業でプロダクトをデジタルでつなぎソリューションを提供する「コネクティブインダストリーズ」の事業体制のもと、ITやOT(制御・運用技術)、プロダクトを活用するLumadaソリューションを通じてお客さまや社会の課題を解決します。デジタル、グリーン、イノベーションを原動力に、お客さまとの協創で成長をめざします。2022年度(2023年3月期)の連結売上収益は10兆8,811億円、2023年3月末時点で連結子会社は696社、全世界で約32万人の従業員を擁しています。
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