Shetlandリンク

日立エナジーのHVDC技術は、スコットランドの再生可能エネルギーのポテンシャルを活かし、2026年にイギリスの1,000万世帯に電力を供給するというコミットメントの実現に向けて、SSEN Transmission社を支援しています。

日立エナジーは、2020年にScottish and Southern Electricity Networks Transmission社（SSEN）から、シェトランド諸島とスコットランド本島をつなぐ大規模HVDCプロジェクトを受注しました。

Shetlandリンクにより、再生可能エネルギーの効率的な送電が可能となり、本土の電力系統の信頼性が向上し、シェトランド諸島への電力の安定供給が強化されます。

日立エナジーが開発した自励式変換器技術を用いた多端子高圧直流送電(HVDC) システムは、欧州では初となり、世界では2例目となります。

このリンクにより、シェトランドの風力発電エネルギーの活用と開発を推進し、クリーンな再生可能エネルギーをスコットランドに供給することで英国のエネルギー転換を後押しします。また、シェトランドの安定的な電力供給と化石燃料への依存度の低減にも貢献します。

SSENは、日立エナジーが開発した制御性・柔軟性に優れた 「HVDC Light®」技術を用いることで、風力発電と水力発電を効率的に組み合わせ、利用者のニーズに応えるとともに、スコットランドやシェトランドの電力系統における信頼性と送電容量の向上を実現しています。また、この技術ソリューションは、最適化設計と低い損失により環境への影響を最小限に抑えることができます。

本系統連系は、既存の320kV Caithness-Morayリンクと接続して、3端子のHVDC電力系統を構成します。 シェトランド区間は、定格電力600MWです。SpittalおよびBlackhillock変換所は、それぞれ定格800MWおよび1,200MWです。