日立エナジーが、アイルランドの送電系統運用会社(TSO)であるEirGridから、アイルランドとウェールズの送電網を接続するための電力設備を受注しました。
アイルランドは、風力発電を拡大しており、500MW±200kVのEWIC HVDC Light®送電システムは、余剰電力を英国市場に輸出する機会を提供します。EWICは双方向に送電するため、供給安定性の向上、競争力の強化、再生可能エネルギー発電の成長促進など、消費者にもメリットがあります。
HVDC Light®技術により、停電時に電力を回復するシステムである「ブラックスタート」機能と、アクティブなAC電圧サポートが追加され、お客さまにとってのメリットとなります。さらに、英国の全国送電網に接続することで、アイルランドは欧州全域の電力を利用できるようになります(英国から欧州大陸への相互接続を経由)。
イースト・ウェスト・インターコネクターは、ウェールズ北部のディーサイドとアイルランドのミース州ウッドランドを結んでいます。全長約260km、地中(75km)と海底(186km)のリンクは、30万世帯の電力に相当するエネルギーを輸送することが可能です。
当社は、変換所や海底・陸上ケーブルの設計・供給・敷設を含むシステムエンジニアリングを担当し、2013年に運用を開始しました。
主なデータ | |
---|---|
稼働年 | 2013 |
構成 | 双極1回線 |
送電容量 | 500 MW |
直流電圧 | ±200 kV |
用途 | 電力網の相互接続 |