Kraftnät Åland AB社は、バルト海のボスニア湾の入江に位置するフィンランドの自治領、オーランド諸島における電力供給の責任を負っています。 同社は、人口のほとんどが居住するオーランド本島におけるエネルギー供給を確保し、エネルギーミックスに占める再生可能エネルギーの割合を増やすために、ターンキー式の100 MW ±80 kV HVDC Light®送電リンクに関して日立エナジーと契約を締結しました。
現在、オーランドは、現地での一部の再生エネルギーに加え、スウェーデンから海底ACケーブルを介して電力の70%を調達しています。 化石燃料を用いた既存のバックアップシステムは、二酸化炭素の排出削減のため新しいHVDC Light®リンクが稼働を開始した時点で閉鎖される予定です。HVDC Light®システムは、ネットワークの安定性を提供するアクティブAC電圧サポートや「ブラックスタート」機能など自励式HVDC特有の機能が含まれており、 停電時に電力網の素早い回復を実現します。
HVDC Light®システムは、ネットワークの安定性を提供するアクティブAC電圧サポートや「ブラックスタート」機能など自励式HVDC特有の機能が含まれており、 停電時に電力網の素早い回復を実現します。
「Islanded mode transition」機能により、通常運転の条件で非常に短い時間で回復することができます。
リンクが停止中に停電が発生した場合でも、「ブラックスタート」システムは、5分以内に電力を回復できます。この機能がない場合と比較して何倍もの速度です。
ÅL-linkは、電力網の将来の拡張にも対応しています。例えば、マルチターミナル構成の準備や、将来の風力発電所など発電所を追加できるように設計されています。
日立エナジーは、イッテルビー(オーランド)とナーンタリ(フィンランド)に変換所を各1カ所、および各158 kmの80 kVの海底ケーブルを2本納品しました。
主なデータ | |
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稼働年: | 2015 |
構成: | 双極1回線 |
送電容量: | 100 MW |
直流電圧: | ±80 kV |
用途: | 電力網の相互接続 |