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日立ABBパワーグリッド社が、北米のエネルギー市場分析レポート 「North American Power Reference Case: Spring 2020」を発行
自社の分析ソリューションを用いて約3,000のソースから今後25年間の市場動向を分析
日立ABBパワーグリッド社(CEO:Claudio Facchin(クラウディオ・ファキン))は、このたび、北米のエネルギー市場動向を分析したレポートである「North American Power Reference Case: Spring 2020」を発行しました。本レポートは、日立ABBパワーグリッド社のエネルギー関連情報分析ソリューション「Velocity Suite」*1を活用して、約3,000のソースを分析、整理し、さらに、電力市場シミュレーションソリューション「PROMOD」を用いて、今後25年間の電力決済価格、容量価格、再生可能エネルギークレジットや、負荷の増加、発電供給の変化、将来の燃料価格を予測しています。本レポートは、お客さまの資産管理や意思決定、取引、エネルギー運用を支援するもので、2000年から発行しており、日立ABBパワーグリッド社のウェブサイトから購入できます。
今回のレポートでは、再生可能エネルギー発電は今後25年間で2桁の成長を見込んでいます。資本コストの低下や、州、公益事業、企業のクリーンエネルギーに関する優先順位や規制により、再生可能エネルギーと天然ガスが、今後20年間で北米の発電のすべてを担うと予測しています。また、2044年までに、石炭火力発電は経済性を最大の要因として約50%が停止、一方、太陽光発電は現在の4倍の発電量になり、また、風力発電の発電量は石炭火力の発電予測量の約2倍に相当する191GWに達すると予測しています。さらに、本レポートにはCOVID-19の影響を考慮した、地域エネルギー源の成長と衰退の詳細と、2044年までの国際的な動向も含んでいます。
日立ABBパワーグリッド社のエネルギーポートフォリオマネジメント担当役員である、Greg Toothaker(グレッグ・トゥーシェカー)は、「2044年までに北米の化石燃料ベースのエネルギー源への依存は、現在と比較してわずかなものになるでしょう。また、世界的なパンデミックとそれが原油価格に与えた影響が相まって、2020年のエネルギー支出全体は20%減少すると予測されていますが、大手石油会社は再生可能エネルギーへの設備投資を継続しており、北米の持続可能なエネルギーの未来を強化しています。」と述べています。
米国の市場調査会社であるARCアドバイザリーグループ(ARC Advisory Group, Inc)のEd O’Brien(エド・オブライエン)は、「ARCは、日立ABBパワーグリッド社の予測をタイムリーで適切なものであると考えており、この調査を高く評価しています。本レポートは、より多くの再生可能エネルギーをエネルギーミックスに導入しようとしている北米のエネルギー市場の参加者にとっても貴重なものであると感じています。」と述べています。
本レポートの概要は以下の通りです。
■「North American Power Reference Case: Spring 2020」のハイライト
-再生可能エネルギーへの投資の鍵となる天然ガス
低廉な価格と持続可能なエネルギーの不足を補うエネルギー源として、天然ガスへの投資が加速。天然ガスの価格は、2030年代初頭まで4ドル/MMBtu*2以下で推移すると予想しています。2044年までには、天然ガスは北米の総消費量の43%以上を占める可能性が高く、風力や太陽光発電を上回る最大の電力供給源であり続けると予想しています。
-COVID-19 からの負荷増加は2021年で回復と予想
2020年の負荷増加は、すべての地域において景気後退前の予測から平均で約5%低下。エネルギー消費が低いにも関わらず、パンデミックは、ソーシャルディスタンスやステイホームなどによるエネルギー消費習慣の変化をもたらし、石油・ガス産業にこれまでにない影響を与えています。本レポートでは、2023年までの石油・ガス産業の経済回復について予測しています。
-再生可能エネルギー発電建設費は前年比減少
本レポートでは、陸上風力発電所の建設費が2030年まで毎年2%減少すると予測しています。さらに、2044年の太陽光発電所の建設費は、現在の1,400ドル/kWから1,100ドル/kWに低下すると予測しており、これらの削減された建設費と、特定のバッテリーストレージシステムの4.5%の価格低下が相まって、再生可能エネルギー源の魅力が向上し続けます。
*1 Velocity Suiteの詳細は、ウェブサイト(英語)( https://www.hitachienergy.com/offering/product-and-system/enterprise/energy-portfolio-management/market-intelligence-services/abb-velocity-suite)をご覧くださ い。
*2 MMBtu:1 million Brithish thermal unit
■レポートの詳細および「North American Power Reference Case: Spring 2020」の購入について
詳細につきましては、以下のウェブサイト(英語)をご覧ください。
■日立ABBパワーグリッド社について
日立ABBパワーグリッド社は、日立とABB社で合わせて約250年の歴史を持つグローバルテクノロジーリーダーであり、90カ国で約36,000人の従業員を擁しています。スイス・チューリッヒに本社を置き、エネルギー、インダストリー、インフラ産業のバリューチェーンに加えて、モビリティ、スマートシティ、蓄電やデータセンターなどの新分野にも事業を展開しています。日立ABBパワーグリッド社は、グローバルトップの導入実績やフットプリントを生かし、お客さまの社会的価値、環境価値、経済価値のバランスを向上させます。また、より強じん、よりスマート、よりクリーンなグリッドを実現するためのパートナーとして、革新的なデジタル技術により“Powering Good for Sustainable Energy”を実現していきます。
詳しくは、ウェブサイト(https://hitachienergy.com/jp/ja/)をご覧ください。
■日立グループ パワーグリッドポータルサイト
https://www.hitachi.co.jp/products/energy/pg/