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日立ABBパワーグリッド社が、アイルランドの国営電力会社向けに 1GW変電所を標準30カ月から18カ月に工期を短縮して納入
データセンターの規模拡大により電力需要が急増するダブリンにおいて、安定的な電力供給を支援
日立ABBパワーグリッド社(CEO:Claudio Facchin(クラウディオ・ファキン))は、アイルランド・ダブリンにおいて、国営電力会社であるElectricity Supply Board(エレクトリシティ・サプライ・ボード)社向けに、12ベイ(回線)の220kV ガス絶縁開閉装置や、18ベイ(回線)の110kVガス絶縁開閉装置、250MVA変圧器4台、高度な電力システム管理と機器監視を行うSCADAシステムを備えた1GWの変電所を、標準で約30カ月の工期に対して18カ月の短期間で納入しました。
昨今、新型コロナウイルス感染拡大にともなう新常態(ニューノーマル)への移行により、リモートワーク関連などのデジタルサービスの利用が世界中で増加しています。世界有数のハイテク企業や最先端スタートアップ企業の拠点が集まるダブリンでは、デジタルサービスの利用増加にともなうデータセンターの規模拡大が進められており、今後数年間で電力需要が2倍に急増すると見込まれているため、エレクトリシティ・サプライ・ボード社が新たな変電所の設置を計画していました。
当社は今回、ダブリンに迅速に変電所を設置するために、エレクトリシティ・サプライ・ボード社との連携により設計を早期に完了させるとともに、各国のグリッドに関する規格や接続方法に関する豊富な知識を生かしつつ、複数の工程を同時並行で進めるファストトラッキング開発手法を用いることで、標準で約30カ月の工期が必要な規模の変電所を、18カ月の短期間で設置しました。
日立ABBパワーグリッド社グリッドインテグレーションビジネスユニット担当役員であるNiklas Persson(ニクラス・パーソン)は、「世界的なパンデミックの状況下で、デジタルサービスを利用した新しいワークスタイルへの移行が進められている今、データセンターの規模はますます拡大しており、電力インフラへの効率的な接続はこれまで以上に重要になっています。当社は、信頼性の高い高圧系統接続を迅速に提供することを生業としており、電力の安定供給を支援することで、ニューノーマルへの移行に貢献できることを誇りに思っています。」と述べています。
日立ABBパワーグリッド社は、世界中のユーティリティ企業とデータセンタービジネスに取り組む企業に対して、データセンター向けのグリッドソリューションおよび電力品質ソリューションを提供するリーディングサプライヤーをめざしており、世界中の大規模なデータセンタープロジェクトに貢献しています。
■日立ABBパワーグリッド社について
日立ABBパワーグリッド社は、日立とABB社で合わせて約250年の歴史を持つグローバルテクノロジーリーダーであり、90カ国で約36,000人の従業員を擁しています。スイス・チューリッヒに本社を置き、エネルギー、インダストリー、インフラ産業のバリューチェーンに加えて、モビリティ、スマートシティ、蓄電やデータセンターなどの新分野にも事業を展開しています。日立ABBパワーグリッド社は、グローバルトップの導入実績やフットプリントを生かし、お客さまの社会的価値、環境価値、経済価値のバランスを向上させます。また、より強じん、よりスマート、よりクリーンなグリッドを実現するためのパートナーとして、革新的なデジタル技術により“Powering Good for Sustainable Energy”を実現していきます。
詳しくは、ウェブサイト(https://hitachienergy.com/jp/ja/)をご覧ください。
■日立グループ パワーグリッドポータルサイト
https://www.hitachi.co.jp/products/energy/pg/