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日立ABBパワーグリッドが、2021年10月に社名を「日立エナジー」に変更 コーポレートブランドを日立ブランドに変更し、持続可能なエネルギーの未来へのコミットメントを強化
日立ABBパワーグリッドは、2021年10月、持続可能なエネルギーの未来へのコミットメントを強化することを目的に、社名を「日立エナジー」に変更します。今回の社名変更は、昨年7月1日の設立から一周年となるタイミングに合わせて発表するもので、エネルギーを取り巻く環境の急速な変化に対応し、お客さまや社員、そして社会のためにさらなる価値を創造するという使命をより大きなものにし、持続可能なエネルギーの未来の実現を約束するものです。
当社は、クリーンなエネルギーシステムを実現するための技術とマーケットのグローバルリーダーとして、1世紀以上にわたり、安心・安全かつ信頼性の高い先進的なソリューションを提供しています。当社のソリューションは、より強じん、よりスマート、よりクリーンなグローバルエネルギーシステムを実現するために欠かせない、CO2排出量を従来から削減しつつ、数千キロメートルもの距離を最小限の損失で効率的に送電するHVDC*1のような革新的技術、最先端のインテリジェントな制御システムと組み合わせることで、信頼性の高い電力供給を実現するマイクログリッドやエネルギー貯蔵ソリューションなど、多岐にわたります。
現在、気候変動対策は、最重要かつ最も緊急性の高い課題の一つです。IEA(国際エネルギー機関)の「Net Zero by 2050」*2では、CO2排出量ネットゼロを実現するためには、インフラへの投資、特に、クリーンかつ効率的なあらゆるエネルギー技術を、広く速やかに展開することが必要としています。また、2030年までに、世界経済が約40%拡大する一方で、エネルギー消費量は7%減少し、2050年にはネットゼロを達成できると予想。さらに、再生可能エネルギーが中心となり、世界のエネルギー消費量に占める電力の割合は、現在の約20%から約50%になると予想しています。こうしたことから、公平かつ持続可能なエネルギーへの移行は世界的な課題であり、電力はエネルギーシステム全体の中心になると見ています。
新たな社名である日立エナジーは、当社が、持続可能なエネルギーの未来のために力を発揮することを事業の中心に据え、Lumadaに代表される日立の先進的なデジタルソリューションと、独自の専門知識と経験に基づいて構築されたエネルギープラットフォームを組み合わせることで、カーボンニュートラルな未来の実現という地球規模の課題を解決することを表しています。当社は、電力分野だけでなく、持続可能なモビリティ、スマートライフ、データセンターなどさまざまな分野のお客さまやパートナーとグローバルなソリューションを協創していきます。
日立製作所 執行役会長兼CEOの東原 敏昭は、「気候変動や自然災害の増加を背景に、環境、レジリエンス、安心・安全という三つの社会課題の解決がグローバルで求められています。日立ABBパワーグリッドは、これらの社会課題の解決につながるさまざまなソリューションを提供しており、日立エナジーへの社名変更は、持続可能な社会の実現に向けたコミットメントをより強固なものにするという決意の現れです。日立は、日立エナジーを中心に、お客さまやパートナーとともにエネルギー分野における社会イノベーションを実現し、社会課題の解決と人々のQoL向上に貢献していきます。」と述べています。
日立製作所 執行役社長兼COOの小島 啓二は、「持続可能な社会の実現に向けて、あらゆる分野でデジタル技術の活用が必要不可欠になっています。パワーグリッドは、デジタル技術との親和性が高く、エネルギーシステムのイノベーションの中心になる領域であり、日立エナジーがその変革を牽引する存在になると確信しています。日立は、Lumadaをはじめとするデジタル技術に、日立エナジーの高度なエネルギー関連技術を組み合わせ、社会価値・環境価値・経済価値の創生につながる先進のエネルギーソリューションを提供していきます。」と述べています。
日立製作所 執行役専務兼日立ABBパワーグリッドCEOのクラウディオ・ファキンは、「エネルギーの未来は進化を続けていますが、それは当社にも言えることです。当社は、日立エナジーという新たな社名のもとで、お客さまや社員、そして社会のためにさらなる価値を創造するという使命をより大きなものにします。昨年は世界中の人々にとって非常に厳しい一年になりましたが、私たちは前を向いています。当社は、世界90カ国で活躍する優秀な社員とともに、情熱、信頼、ダイバーシティ&インクルージョンの文化を通じて、より強じん、よりスマート、よりクリーンなエネルギーシステムを実現するためのパートナーとして、先進的なデジタル技術を活用し、持続可能なエネルギーの未来に向けた取り組みを続けていきます。」と述べています。
日立ABBパワーグリッドは、2021年6月30日に、スイスにおいて「Hitachi Energy Ltd.」を登記しました。今後、世界各地で社名変更の手続きを進め、2021年10月に「日立エナジー」に社名を変更します。同時に、コーポレートブランドを日立ブランドに変更し、対外的なコミュニケーションやインターナルコミュニケーションに使用していきます。
*1 日立ABBパワーグリッドは、約70年前に商用HVDC技術を発明しました。この技術は、数千キロメートルもの距離を最小限の損失で効率的に送電することができます。
*2 国際エネルギー機関(2021)「Net Zero by 2050 Report: A Roadmap for the Global Energy Sector」
■日立ABBパワーグリッドについて
日立ABBパワーグリッドは、日立とABB社で合わせて約250年の歴史を持つグローバルテクノロジーリーダーであり、90カ国で約36,000人の従業員を擁しています。スイス・チューリッヒに本社を置き、エネルギー、インダストリー、インフラ産業のバリューチェーンに加えて、モビリティ、スマートシティ、蓄電やデータセンターなどの新分野にも事業を展開しています。日立ABBパワーグリッドは、グローバルトップの導入実績やフットプリントを生かし、お客さまの社会価値、環境価値、経済価値のバランスを向上させます。また、より強じん、よりスマート、よりクリーンなグリッドを実現するためのパートナーとして、革新的なデジタル技術により“Powering Good for Sustainable Energy”を実現していきます。
詳しくは、ウェブサイト(/content/pg//jp/ja/)をご覧ください。
■日立グループ パワーグリッドポータルサイト