2012年に完成したBorWin1は、世界最大かつ最も遠隔地にある洋上風力発電所でした。また、洋上風力発電所からのHVDC系統接続は世界初となりました。この接続は、日立エナジーの最先端技術であるHVDC Light®によって実現されました。
BorWin1風力発電所は、80基の風力タービンで構成され、それぞれの発電容量は5MWです。ドイツ本土から125km離れた北海に位置し、HVDCシステムにより最大400メガワット(MW)のカーボンニュートラルな電力をドイツの送電網に供給することが可能です。
当社は、風力発電所を陸上のAC送電網に接続するための完全なHVDC Lightソリューションを供給するために、ドイツの送電システムオペレーター (TSO) である、TenneTによって選定されました。
当社のHVDC Light VSC技術は、他の送電システムに比べてコンパクトで、重量も軽いことが洋上プラットフォームの設計・建設における重要な特長です。さらに、洋上風力発電所の立ち上げに重要な、独立した有効電力/無効電力制御と単独運転機能を有しています。
当社は、洋上コンバータ、海上・陸上ケーブルシステム、陸上コンバータの設計・供給・据付を含むシステムエンジニアリングを担当しました。ケーブルは、環境への影響を最小限に抑えるため、海底と地下に敷設しました。
主なデータ | |
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稼働年: | 2012 |
構成: | 双極1回線 |
送電容量: | 400 MW |
直流電圧 | ±150 kV |
用途: | 洋上風力接続 |